「もともと新車やったんやから、
いっそ新車になって帰ってきたらええのになぁ。」
今回のバイクの事故の話をしている時に、
ある人にそんなことを言われた。
それを聞いて、わたしは反射的に
え、新車で帰ってきたら嫌だなあと思った。
(さすがに、それはないと思うけどね)
どれだけキズがなくてピカピカでも、
アクセサリーも同じものをつけても、
なんか違う。
少しずつ伸ばしてきた総走行距離の記録とか
なんかいろいろパァになるから、と言うよりも
初心者のわたしが右往左往しながら訳分からんながらもいちから慣らして
納車後ひとりで必死に10kmの道のりを帰ったり
タイヤの皮むき出来てないのに不意に雨に降られて
滑らないように必死に走ったり
100km、500km、1000kmと走って嬉しくてメーターの写真を撮ったり。
そーやっていちから二人三脚で頑張ってきたのはあのCB250Rだけで、
そんな「CBちゃん」はもうわたしの相棒になっていて、
もし新車が来るとしたらそれはもう別人がやって来るような感覚でいる。
CBちゃんじゃなくて、
他人だからCBさんだな。
たった3ヶ月しか乗ってないし、
人でもペットでもないし
命もないんだけど、
それでも、
バイクに愛着ってこんなに湧くもんなんだなと知って改めて驚いた。
先日、修理してもらっているホンダドリームに連絡して、
CBちゃんの容態を聞いた。
キズのいったクラッチレバーやバーエンド、凹んだナンバープレートや歪んだハンドルとか
歪んだハンドルのせいでハンドルが切れすぎてタンクカバーに傷がいったりしてるので、
最大限の修理で全部見積もりを出すという。
致命傷のようなものはなかったみたいだ。
よかった。
今は相手方の保険会社との交渉中らしい。
保険会社も大体値切ってくるけど、
何年も経ったバイクと違ってこちらは新車だし、
減価償却もそんなできないし、
補償額に納得出来なければ粘りますと言ってもらった。
頼もしいです。
CBちゃんが帰ってきたら、
嬉しくて泣きそうだ。
事故から生還した家族を迎え入れるような感覚だ。
今回の事故ではCBちゃんに申し訳ないことをした。
もうこんな目に遭わせないように
ほんとに気をつけて運転しようと思う。
応援よろしくお願いします!